2012-01-01から1年間の記事一覧

ルーカスVSキャメロンの3D対決は?

アニメーションでは、ディズニーが「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」「ラインキング」「美女と野獣」などの旧作(嫌いな言葉だが、適当な文言がないので)を最新技術で3D化してきたが、いよいよ実写映画の旧作3D化の真打とも言うべき「スター・ウォーズ …

巨匠スコセッシの3Dは素晴らしい!

3D映画がどうにも好きになれない者にとっては、巨匠マーティン・スコセッシが「ヒューゴの不思議な発明」を3Dで製作したと知った時の驚きと嘆きは相当のものだった。古きよき映画を愛し、映画の褪色を防ごうなどの、いわゆるアーカイブに積極的なスコセッシ…

こういうアニメが見たかった!

角川映画のパッケージ販売の営業担当者として接点を持った方が、社内の組織変更で企画制作のような部署に移動になったのは、何年前だったろうか?そのN氏から『今、アニメを作っています』と聞いた時は、角川得意のSF少女系かと思って『オヤジには、関係ない…

檀れいさん、その変化はどうしたんですか?

「武士の一分」で我々の前に忽然と現れた美人女優、檀れいさん。そのイメージは、映画で見せたままの夫に健気に支える妻というものであった。そして、しばらくはビールのCMでも同じように(加えて、元気で可愛らしい)守られてきた。しかし、ここへ来て彼女…

もう、Mrビーンとは呼んじゃいけない!

ロワン・アトキンソンには申し訳ないが、第1作目の「ジョニー・イングリッシュ」は、見ているのだけれど、まったく記憶に残っていない。ロアンのイメージがMrビーンと同化している絶頂の時期だったかもしれないが、結局ビーンがなんかスパイ映画(当然、007…

オスカー獲得には言うことないけどねぇ…

「アーティスト」の本年度アカデミー賞受賞には驚いた!本命視されていたことは知っていたが、まさか我らのハリウッド村が、フランス人が作った白黒サイレント映画に作品賞も監督賞も、ましてや主演男優賞までもを挙げるとは思わなかったのだ。と、同時に『…

「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」の成功の要因は?

DoCoMoの『応援学割』のCMポスターに登場している全10人のAKB48のメンバーの名前を、なんとか言うことが出来た。そんなビギナーもどきの隠れファンにとって、このドキュメンタリー映画第二弾は、満足のいく出来であった。第一弾でいささか不満だった部分が、…

“映画愛”に溢れた受賞式でしたが…

朝から放送する『生』ではなく、夜の字幕版で久しぶりにアカデミー賞の受賞式をちゃんと見た。年々、授賞式に対してのこだわりというか、思い入れが薄れてきてしまっているのが本当のところ。生放送を見ることは無理だが、どうせ授賞式を見るのだったら、結…

熱狂的なファンがいる映画のリメイクは難しいなぁ

「フライトナイト」のリメイク製作のニュースを聞いた時は“なんで、コレ?”というのと、“おおっ、そうきたか!”の矛盾するようなふたつの感想だった。前者はリメイクするにはあまりにもカルト的な知名度のみで、一般的に今の観客に訴えるものがないだろうと…

君は「幕末太陽傳」を面白がれるか?

キネマ旬報社発行の『映画検定』用テキスト本の“見ておかなけれならない100本”の邦画部門で、ちゃんと選出されている川島雄三監督の「幕末太陽傳」が、日活100周年を記念したデジタル修復版で上映となった。記憶を辿れば、これが3回目の鑑賞となるのだが、今…

今回は、意外と俺様映画じゃなかったんだけど…

予告編を見たときに感じたのが、この映画は高所恐怖症の人にはキツイだろうなぁということだった。シリーズ4作目ともなると、このトム・クルーズの大ヒット作の、見る前の感想もそんなもんなのかと思ってしまったほどだ。それだけ、この映画の『俺様、殿様、…

ラブ・コメディはキャストが命!

天下のワーナー・ブラザース作品でありながら、非常に小さな公開規模でしか上映されなかった「ラブ・アゲイン」は、新宿シネマートで上映されていたことは知っていたが、さすがに追いかけきれず、見逃してしまった。パッケージ発売のタイミングで、ディーラ…

1964年(昭和39年)は小学校1年生でした!

2004年の第一作目は昭和33年の東京タワー建設中の街が主人公だった。2作目は日本橋に高速道路が架かる前の風景、そして、この3作目の「ALWAYS 三丁目の夕日64」は、1964年の『東京オリンピック』が開催されている東京が時代設定となった。前2作の時代に対し…

「パーフェクト・センス」の秀逸なアイディアに関心!

スティーブン・ソダーバーグの「コンティジョン」は見逃したが、この「パーフェクト・センス」もそうだが、ウィルスに襲われた世界を描いた映画が多いという印象がある。たしか「ブラインドネス」とかいう作品もあったよな。しかし、「パーフェクト〜」がユ…

これでいいのか?「ワイルド7」、これでいいのだ!中井貴一

制作発表のニュースを聞いた原作ファンの人たちは、かなり悪い予感がしたそうだ。こちらとしては望月三起也の原作に対し、それほど熱心な読者ではなかったので、正直なところ『今頃になって、映画化してどうするんだろう?』と思った程度だった。よって、キ…

グンちゃんVSガンホさん、軍配はどちら?

第一次韓流ブームの四天王は、まだ頑張っているが、そうした人気者より、アン・ソンギ、チェ・ミンシク、ソル・ギョングあたりの演技優先の俳優の方に惹かれた。その中で一番はソン・ガンホだった。スターでも、アイドルでもなく、本物の俳優だ。しかし「シ…

オタク愛に満ち溢れた「宇宙人ポール」へ拍手喝采!

大変なことに「ショーン・オブ・ザ・デッド」も「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン」も見ていないで、突然「宇宙人ポール」を見てしまった!なんという不甲斐なさ!最初の2作品の評判を聞いてはいたが、何か好みでない“おバカさん”コメディで『笑え…

「運命の人」って、なんで映画じゃないの?

山崎豊子原作の「運命の人」がTBSで放送中だが、登場するキャストの面々に眼を見張るばかりである。いつもの名前の『佐橋総理』の北大路欣也から、主人公の新聞記者に、本木雅弘、妻役は松たか子、そして以下は順不同であるが、大森南朋(競い合う他社の記者…

「50/50 フィフティ・フィフティ」を好ましく感じる理由

インディペンデント・スタジオが作る人間ドラマで、パターンのひとつに、主人公もしくは親しい人間が死んでゆくというものがある。ニュー・シネマ的にラストは『死』で終わることを神格化して捉え、ハリウッド的なハッピーエンドを否定することが、ステータ…

「ナキ」に泣かされてしまいました!

順調にキャリアを積み重ねている山崎貴監督のデビュー作「ジュブナイル」(2000年)は、その当時、日本映画が一番苦手と言ってもいいジャンルである、SFファンタジーでありながら、違和感のないストーリーと、見事なVFXで新鮮な驚きに満ちた作品だった。「AL…

映画俳優、三浦友和 賛!!

デビュー作から見ている俳優もしくは監督が、今も、しっかり活躍してくれていると、本当に嬉しくこれからも応援していこうと思ってしまう。海外の監督で言えば、スティーブン・スピルバーグ。旧新宿ピカデリーで見た「激突!」(アメリカではTVムービー)の…

直訳すると「散弾銃を持った放浪者」でいいかな?

ロバート・アルドリッチの「北国の帝王」を見るまで、世界大恐慌時代の汽車のタダ乗りをする放浪者を“ホーボー”と呼ぶなんて知らなかった。タダ乗り男のリー・マーヴィンと、それを阻止する鬼車掌アーネスト・ボーグナインの壮絶な対決に、見事に男を感じさ…

2011年度個人的ベスト10発表!

遅ればせながら、2011年度の個人的な外国映画、日本映画のベスト10を発表したいと思います。キネマ旬報の発表を待っていたら、意外と遅い発表だったのでこの時期になってしまいました。外国映画 日本映画1 「ツリー・オブ・ライフ」 1 「マイ・バック・ペー…

「平清盛」、近年稀に見る見事な滑り出しなり!

どこかの市長に痛烈に批判された「平清盛」だが、この発言は全く気にしなくていいよ、とNHKに言っておきたい。その市長さんは、普段ドラマとかをちゃんと見ていないのでしょう。画面が汚いっていう発言って、2年前の「龍馬伝」は見ていなかったのでしょうか…

「源氏物語」はヒガシの映画だった!

改めて『源氏物語』という題材の映画化って難しいものだなぁ、と思わせたのが今回の角川製作の「源氏物語 千年の謎」である。野球に例えると、決め球の変化球が曲がりすぎてボールになってしまった、というところだろうか。それだけ、この映画はユニークに捻…

主演女優は神楽坂恵さんでしたね!

矢継ぎ早に新作を発表している園子温監督であるが、その話題の新作「ヒミズ」は後に語るとして、まずは順番に「恋の罪」を確認だ。そもそも、この映画の大きな話題は園監督の新作というより、我らが水野美紀さんが脱いでくれているという話題性の方がオヤジ…

山田洋次監督作品群と自分の映画史をすこしだけ…

正月に西武線の車内広告を見て知った、池袋西武の別館西武ギャラリー(ここにたどり着くのは容易じゃない!)で開催された「山田洋次監督50周年記念展」に行ってみた。展示は4つに分けられ、①被災地に立つ②撮影所が夢の工場であった時代③劇場(コヤ)が笑い…

「映画けいおん!」にチャレンジしたものの…

予告編を見たのは3〜4ヵ月も前のことだろうか、TVシリーズのDVDが売れていることこあって、その絵のタッチを全く知らないわけではなく、“映画になったら見てもいいかな?”と思って見ていた。予告編から受ける印象は、今どきの高校生の女子のピュアな青春物語…

「リアル・スティール」は良くも悪くも現代のハリウッド映画なり!

ハリウッドが企画力を失って久しいが、それでもシリーズものではない新作を生み出さねばならない。そこでスタジオは、なんとか過去の名作群をほじくり出して、そのエキスと少しずつ頂きながら、映画として仕立て上げている。その好例となってしまったのが「…

岡田将生くんに、もうゾッコン!

25歳以下の若手俳優の中では、頭抜けた存在となった岡田将生は、今年も大活躍の予感で、NHK大河ドラマ「平清盛」では、ナレーションまで(役は源頼朝)努めてしまう。2007年の「天然コケッコー」で初めて見て(同年公開の「アヒルと鴨のコインロッカー」はチ…