2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

香川照之=ボクシングをこよなく愛する俳優、または丹下段平

日本以上にハリウッドでは映画とボクシングの相性は良いようで、再三に渡って映画の題材にボクサーの人生が描かれいることは、すこしタイトルを挙げてみただけでも分かる。スタローンの「ロッキー」や、ロバート・デニーロの「レイジング・ブル」をはじめ、…

生理的に許せない珍しい俳優ヴィンス・ヴォーン

リアルタイムでデビュー作から付き合っている監督には、やはりそれなりの思い入れがある。中学の時に旧新宿ピカデリーで「激突!」を見て以来スピルバーグを、シネマスクェアとうきゅうで「デュエリスト決闘者」を見てリドリー・スコットを、そして「ラブIN…

頑張れ!ウォルデン・メディア!

映画の一番最初に登場する配給会社のロゴマークの次に、製作会社のロゴが出るようになったのはいつ頃からだったろうか?一番有名なのはハイウェイの一本道に生えている木に雷が当たる『ジェリー・ブラッカイマー』か。他にも油絵の書きなぐりの鳥が飛んでゆ…

「不倫純愛」は前作の敵討ち?

“元グラビアアイドルが遂に脱いだ!大胆な愛欲描写に話題騒然!”としか紹介されないであろう映画は、嘉門洋子主演の「不倫純愛」だ。確かに劇中の津田寛治との官能的なラブシーンは大いに話題になっていいと思うほど、見応え十分な場面で『うぉ〜、しっかり…

「勇気ある追跡」VS「トゥルー・グリット」

はじめてオールナイト興行で映画を見たのは、中学3年の冬だったか?場所は今は亡き新宿ロマン劇場。現在の角川シネマ新宿あたりで、ここの最終上映作品はジェームズ・ウッズの「ザ・コップ」という伝説の映画館。なぜかオールナイト特集上映の招待状が送られ…

面白いアクション・コメディ「グリーン・ホーネット」

ミシェル・ゴンドリー監督作品は、たしかに「エターナル・サンシャイン」は見ているが、どうにも映画監督と言うより、ミュージック・ビデオを主にした映像作家という印象が強く、個人的にはたいした思い入れはなく、MTV世代の若者が支持していることにも“好…

トルナトーレはお好き?

ある世代に“お好きな映画は?”と質問すると、「ニューシネマ・パラダイス」という答えが結構返ってくる。そう、いわゆるミニシアター全盛期に『初めての映画体験』をした世代がこの映画を支持しているのだ。その監督がジョゼッペ・トルナトーレ。よってこの…

デジタル上映、真っ盛り!

22日封切りの新作で、相当な観客動員になりそうな予感の映画がTOHOシネマズ六本木をメイン館とした「ドキュメンター・オブAKB48」だ。ファンには堪らない魅力的な作品に仕上がっていたし、映画ファン側が見ても、総合プロデュースの岩井俊二タッチが入ってい…

黄金コンビ!トニー&デンゼル!

兄貴のリドリーがラッセル・クロウをお気に入りの俳優として起用するのに対抗するように、弟のトニー・スコットはデンゼル・ワシントンと相性が良いようで新作「アンストッパブル」は(記憶が正しければ)5回目のタッグだ。95年の「クリムゾン・タイド」から…

台湾映画の力作「モンガに散る」

何ヶ月か前のことだった“気に入ってもらえると思いますので、絶対見てください!”という配給会社の人からの案内を受けた作品が「モンガに散る」だった。そもそも韓国、中国、香港、台湾といったアジア圏の映画にあんまり思い入れはない。韓国の作家性の強い…

「ばかもの」は金子修介監督向きの題材か?

90年代に大活躍した金子修介監督は、2000年代に入っても東宝ゴジラものの他「あずみ2」とか「デスノート」2作とか、ジャンルにとらわれない作品を、コンスタントに発表している。前作「プライド」も公開規模が全く不遇ではあったが、見ごたえたっぷりの得意…

連続TVドラマの新作の2本のこと

新年が明け、連続TVドラマも衣替えとなり新作が登場となった。その中の(というより、2か、3本しか見られないが)2本について、ちょっと気になったことを一言だけ。その2本とは今年のNHK大河ドラマの「江」とフジTVの「外交官 黒田康作」。2010年の「龍馬伝…

前の「トロン」は見てないけど・・・

初めて劇映画にCGを起用した映画として記憶される「トロン」の続編が今頃になって作られた。「トロン:レガシー」と言うタイトルとなって最新のデジタル映像&3Dで、話も前作の20何年後という設定だ。と言いながら前作は見ていない。おそらく予告編は見たも…

「シュレック」シリーズが残したもの

ディズニーをクビになって辞めた、ジェフリー・カッツエンバーグはスピルバーグらと立ち上げたドリームワークスで、「シュレック」をヒットさせたことで一矢報いた感があったであろう。ディズニーに対する恨みは、いかばかりか知る由もないが、ディズニーが…

「ヌードの夜」と石井隆のこと

石井隆のエロ劇画を見たのは、一体いつ頃のことだろうか?記憶を辿ると、たぶん二十歳を過ぎたか、過ぎないかの頃、エロ漫画雑誌が沢山置いてある喫茶店ではないかと思う。竹中直人さんが言ったように、原っぱあたりに捨てられていた(竹中さんは港の片隅だ…

スターウォーズはソフトの歴史

1977年の夏、スポーツ新聞の芸能面にこんな記事が出た。『全米大ヒットのSF映画「宇宙大戦争」!』(たしかこんな見出しだったと記憶する)。そう、「スターウォーズ」大ヒットの一報だ。今ほど情報の伝達が速やかでなかった時代、当然のように映画の内容な…

怪優、岸部一徳の魅力

岸辺一徳(実は勝手に一徳ちゃんと呼ばせてもらっている)を俳優として意識したのは、やはり「死の刺」からだろう。もちろん小学校でGSに出会っている世代なので(「ブルーシャトー」の替え歌で、もりとんかつ〜って言ってました)、タイガースに所属して“サ…

追悼、高峰秀子さん

正月休みにダラダラとドラマとバラエティものばかり見ていて、ろくにニュースを見ていなかった。よって本日になってよくやく、高峰秀子さんの死去を知り、大変驚いた次第だ。そして、これほど胸が痛くなるほどの哀悼の情が溢れ出したのにも、我ながら驚いて…

やっぱり「相棒」面白い!

毎週の連続放送での「相棒」は時間的にに見ることは難しいので、あんまり見てはいないが、1月1日放送の『元旦スペシャル版』は見るようにしている(昨年もちゃんと見た)。好きな映画監督の一人でもあった和泉聖治がちゃんとした職人業を見せてくれるのが嬉…

2010年度ベスト10です!

明けましておめでとうございます。無事2011年が明けました。新年が明ければ、まずは恒例となる前年度のベスト10を語らなければならんでしょう。以下、個人的に選んだ洋画、邦画の2010年の新作映画ベスト10です。洋画 邦画 1「トイストーリー3」 1「悪人」 2…