2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ゲンスブールって誰?

いつの頃からだろう、フレンチポップスを『おしゃれな』サウンドと決め付けて、崇め奉るようになってしまったのは?最初にミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」を聞いたときも(中学生の頃だな)“ふ〜ん、フランスも中々いいじゃん、言葉わからんけ…

難点だらけの「パイレーツ〜生命の泉」でした

どういった形でジェリー・ブラックハイマーに説得されたか知らないが、終わったと思っていた「パイレーツ・オブ・カリビアン」のシリーズが作られ、ジョニー・デップがジャック・スパロウとして帰ってきた。しかし前3作の主要人物のウィル・ターナーとエリザ…

捻りの効いた映画と、まったく捻らない映画

劇中の登場人物が3人だけ、という謳い文句に偽りがないか、また本当にそんなんで映画が出来るのか?という疑問を解明するために、さっそく「アリス・クリードの失踪」を見てみる。確かに登場人物は、拉致されるアリスと誘拐犯の二人組という3人だけであった…

忽那汐里に注目!!

カンニングの竹山が主演をした「守護天使」に出ていたことは知っていたが、公開規模を広げられない配給会社の悲しさというやつで、目にすることが出来なかった。中村義洋監督の「ちょんまげぷりん」では、どこに出ていたか分からなかったので、忽那汐里を(…

青島俊作より黒田康作だ!

いまでも不思議なのは織田裕二主演の「アマルフィ 女神の報酬」の公開時での散々な言われ様。そんなにつまんなかった? なんか日本映画の、東宝配給の局製作の大作に対して、キネマ旬報ベストテンに入らなきゃ認めないとか、作家としてのテーマ性が発揮され…

ヘレナ・ボナム=カーターが良くてビックリ!

遅ればせながら、ようやく「英国王のスピーチ」を見た。このような大人の映画がちゃんと評価される外国というのは、やはり映画的成熟度が優っていると言えるのだろうか。「パラダイス・キス」のようなティーンムービーがチヤホヤされるのは、どうなんでしょ…

魅力的な二人のお婆さんの映画

いしだあゆみ、63歳。ヴァネッサ・レッドグレイブ、74歳。共に老齢の女優と言わざるを得ない。その二人がそれぞれ主役に負けずに重要な役を演じた作品が公開されている。いしださんは「エクレール お菓子放浪記」、ヴァネッサは「ジュリエットからの手紙」で…

木村大作のDNAだと思いたい!

小栗旬主演の「岳-ガク-」の主人公は山岳救助ボランティアの青年である。これまた漫画を原作とした映画作品で、相変わらず、まずは知名度優先の製作方針は変わらないようだ。ところがこの作品が、通常の漫画映画化作品と決定的に違うところがある。それは漫…

「GANTZ」2本見終わって

ちょうど、二宮和也と松山ケンイチで映画化と情報が出た直後あたりだったろうか、知人が電子書籍の形で漫画「GANTZ」を読んでいて、面白いと教えてもらった。逆に映画になるんだよ、と教えてあげたが、内容は全く知らないままで、先日ようやく全2作を見終わ…

「阪急電車 片道15分の奇跡」は、なぜ面白くないのか?

いかに天下の東宝と言えども、配給する作品がすべてスマッシュヒット以上を記録することは有り得ない。また、なんでこんな企画の配給を引き受けたの?と不思議に思う作品も、たまには登場する。今年もありましたねぇ。「阪急電車 片道15分の奇跡」です。この…

大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」前半のクライマックスでした!

1年間に渡り放送しなければならないNHKの大河ドラマは、時にいささか辛抱を強いる巻がある。そんなに簡単に正月そうそうの初回から年末の最終話まで、一定のクオリティで突っ走ることは出来ないから、全体の話の中で、いわゆる『山場』を迎えるまで、我慢し…

愛しのジェシカ様!

ロバート・デ・ニーロ、ダスティン・ホフマン、バーブラ・ストライサンド、オーウェン・ウィルソン、そして主演のベン・スティラーと役者が揃っているのに、結局劇場公開はされずに、DVDストレートとなってしまった「ミート・ザ・ペアレンツ3」の発売のため…

「もしドラ」のもうひとつの楽しみ方

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(長いタイトルなので、以下「もしドラ」)はAKB48の前田敦子と峯岸みなみが出演しているのだから、当然のごとくアイドル映画である。実力はあるのに目的意識を失った、高校の野…