2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

今年は時代劇を堪能しているなぁ

藤沢周平という作家の名前は知ってはいたが、読んだこともなく、その世界を教えてくれたのは映画「たそがれ清兵衛」だった。もちろん、その後の山田洋次監督の2作品でも勉強させてもらったが、書かれた時代小説そのものは読んでなく、映画も「蝉しぐれ」は見…

森谷司郎監督作品「初めての旅」

1971年の1月、その頃は新宿の(今はなき)コマ東宝へ毎週のように通って東宝映画を見ていた、中学1年生のガキンチョでした。その東宝映画に求めていたものは明るく楽しい青春映画であり、映画そのものに『感動』というものなど求めてはいませんでしたね。ま…

ビバ!アクション女優

「アイアンマン2」を見てなにが気に入ったかって、やはりスカーレット・ヨハンソンのアクションシーンでしたね。いままでそんなイメージがない彼女だったからよけいに『やれば出来るじゃん!これからもっとやって!』と応援したくなった。ハリウッドに限ら…

桃井かおり、再発見!

ハリウッド版「幸福の黄色いハンカチ」である「イエロー・ハンカチーフ」に出演している桃井かおりを見ていて感心した。男優が渡辺謙なら女優は桃井か?堂々たるハリウッド女優としての貫禄で、単なる「幸福の〜」に出ていたからの繋がりとしてのカメオ出演…

伝説のGS映画!

何度か見られる機会があったのだが、「進め!ジャガーズ敵前上陸」は結局本日が初見となってしまった。68年の映画が比較的見られる機会があったのは、この映画がいろんな切り口で語られて取り上げられていた証拠だろう。脚本が前田陽一と共に中原弓彦(現、…

勘違いのハリウッド映画

仕事としてのみで映画を見るときは、年にそうはなく、仕事3割趣味7割で、愛すべき映画に対しては拒否反応はない様にしているが、たまにはつらいものもある。「マイケル・ジャクソン キング・オブ・ポップの素顔」はそんな1本で、仕事がらみでなかったら絶対…

ようやく見た「生きものの記録」

黒澤明監督の映画で最初に見たのはなんだったろうか?もう記憶が定かでないので(ちゃんと調べれば分かるが)おそらくテアトル東京の「七人の侍」のリバイバル上映か、有楽座の封切りの「デルス・ウザーラ」か?「影武者」はその後だろう。東宝創立50周年特…

前田陽一監督特集上映

読み終わった小林信彦著の大作小説「夢の砦」の後半にこんな場面があった。主人公の青年が大手芸能プロダクションの社長の家に招かれると、その応接間には映画会社各社のプロデューサーが居て、『うちでの次回作は?』『こちらの前作は?』と社長に盛んに取…

オヤジも凄いが息子も頑張っている!

「インセプション」でなにが凄いかって渡辺謙の存在感だろう。それはもう役の設定上で必要な日本人の役者ではなく、KEN WATANABEという役者をキャスティングしたいから設定を日本人にしたとしか思えないほどである。よって、なんの違和感もなくハリウッド大…

ノーランとシャマラン

分かりやすさが求められている時代という。映画が分かりやすいほうがイイのが当然のことだが、分かりやすさを求めるばかりに、結末まで様々な媒体で紹介するようになってしまっているのが問題ではある。例えば「踊る3」。どうしてああまで逐一紹介してしま…

酒井和歌子 賛!!

中学3年で「ゴッドファーザー」などのアメリカ映画の洗礼を受け、洋画へ傾倒する前の小学校6年生から約3年半は、ひたすら邦画ばかり見ていた。邦画というより東宝映画といったほうがあっているかもしれない。その東宝映画へのめり込んだ最大の理由は、一人の…

最新日本映画考

「告白」の興行が凄いことになっている。あっという間に20億の数字に達して、更なる口コミで(3週連続前週の土、日対比100%以上)30億も見えてきている。こうした興行分析は専門家に任せて、純粋に映画の成り立ち方だけで見るなら、これもまた最近の日本映…