2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

松本清張映画と麗しの女優たち

4月の銀座シネパトスの名画座としての特集上映は松本清張原作映画だった。その中で、あまりお馴染みではない65年の大映作品「花実のない森」を見に行く。自分の中で清張映画といえば松竹なので、大映のそれも若尾文子の主演作は意外の1本で、若尾さんは、ど…

ジャック・ブラックに失望だなぁ

「ハイ・フェデリティ」で見た時のジャック・ブラックは本当に魅力的だった。中古レコード店のオタク店員の役柄はピッタリ当てはまっていて、文句なしの助演賞もの。その路線を拡大した役柄が「スクール・オブ・ロック」の青年役で、音楽好きの本人のテイス…

井上真央に驚かされた!

NHKで放送された壇れい版「八日目の蝉」は見なかった。なんか壇さんのイメージと話の内容の幼児誘拐が、なんだか合わない印象だったのだ。さらに言うと、この手の話はやはり重たく感じてしまって、楽しめないだろうなと敬遠してしまった。しかし、これが映画…

伊丹十三映画の魅力

1975年の東映映画脚本、野上龍雄、監督中島貞夫の「暴力金脈」は総会屋の実態を描いた作品だ。現代にも総会屋がいるのかどうか知らないが、少なくとも75年当時は、企業の株主総会を仕切って、大企業から大金をせしめていた裏稼業があったことは事実だ。物語…

「ザ・ファイター」に見るアメリカ

アメリカ映画がもっとも好んで描く題材は『家族』である。アカデミー賞を獲得した作品を見てみても、古くは「わが谷は緑なりき」から「サウンド・オブ・ミュージック」や「ゴッドファーザー」「普通の人々」「愛と追憶の日々」「アメリカン・ビューティ」な…

小林旭と言えば…

「男たちの挽歌」を崇拝している映画ファンは回りにもかなりいる。その彼らが一場面ごとに熱く語る様には、当時から(若干今でも)香港映画にどうにも馴染めなかった側の人間は、傍観するしかないのだ。しかし、その監督をした(彼らの中では「レッドクリフ…

日韓、それぞれの戦争映画

日本映画は平山秀幸監督の「太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男」、韓国映画は「私の頭の中の消しゴム」のイ・ジェハン監督の「戦火の中へ」と奇しくも同時期の公開となり、日韓それぞれの戦争映画を見ることが出来た。「太平洋〜」は文字どおり太平洋戦争…

「マイ・バック・ページ」に大感動!

去る2月に開催された2010年度のキネマ旬報ベストテン表彰式の席上、読者賞を受賞された川本三郎さんは、喜びのコメントを述べると共に、「マイ・バック・ページ」に触れ『妻夫木聡さんに似ているって言われるんですよ』と笑顔で語った。その時は、川本さんも…

映画監督、品川ヒロシ!

「ドロップ」でスマッシュ・ヒットを飛ばした品川ヒロシ(祐とどう使い分けているのか分らない)は、作品の原作者であると共に、映画監督としてもデビューした。自らの体験を元に(そうらしい)不良が喧嘩に明け暮れる日々を描いて、若者に共感を呼んだ。実…

絶世の美女、エリザベス・テイラー

エリザベス・テイラー(以下、長いのでリズと書かせてください)の死に対しての報道を詳しくチェックした訳ではないが、どうも映画女優としての認識がちゃんとされてるのかなぁ、と思われるものが少なくなかったように思う。すなわちマイケル・ジャクソンの…

ずっと注目していたレイチェル・マクアダムス!

「恋とニュースのつくり方」の主演女優レイチェル・マクアダムスは一般的には、そう名前が知られた女優ではないだろう。2004年の「きみに読む物語」のジーナ・ローランズの若き日を演じた女優さん、と言うとなんとか伝わる程度だ。彼女の名前を知ったのは事…