2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧
「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」は前作「最後の聖戦」から19年、「ゴッドファーザーPART3」は「2」から16年、「ロッキー・ザ・ファイナル」も「5」から16年と、アメリカ映画得意の続編ものには、けっこうシリーズの間が空いたものがある…
アメリカ映画を見る楽しみとは何だろうか?メイド・イン・ハリウッドと言うべき派手な映像に彩られたヒーローものだろうか?それも良いだろう。サスペンス溢れるアクション大作や、SFファンタジーも良しとしよう。また、人気コメディアンお笑いに身を委ねる…
『1972年』、なんといい響きだろう。自分の映画体験の中で最も重要な年である。中学三年生であった。もちろん映画には目覚めていたが、まだ邦画(特に東宝!)一辺倒だった。2月に行われた札幌オリンピック(ジャネット・リンをはじめとしたフィギュア・スケ…
ニューヨークで映画を作り続けていたウディ・アレンであるが、このところヨーロッパを舞台にした映画が多い。ペネロペ・クルスにオスカーをもたらした「それでも恋するバルセロナ」は、そのタイトルで分かるようにスペインで撮った映画。その前の「マッチポ…
アメリカで「セック・アンド・ザ・シティ」や「プラダを着た悪魔」などの、ファッショナブルなガールズ・ムービーがヒットすると、邦画の企画もそれに習ったものが登場するようになった。複数の女子の様々な“お仕事をはじめとした生き方”を描くというのが基…
ウィル・フェレルとマーク・ウォールバーグの「「アザーガイズ 俺たち踊るパイパー刑事!」もそうだったが、本来はソニー・ピクチャーズが配給するべき作品なのに、日本最古の映画会社で今年めでたく100周年を迎えた日活が配給する洋画がまた登場した。キャ…
今年のアカデミー賞の授賞式の中継を見た人なら、ちょっとオバさん入った女優が4〜5人出てきて、座を掻き回していた場面を見て『誰なんだ、コイツら?』と全員感じただろう。そう、彼女たちこそアメリカ国内で1億5千万ドル以上の興行成績を打ち立てたコメデ…
どうやらアメリカは映画を通して、もう一度父親と子供との関係を見直そうとしているようである。この「幸せへのキセキ」も「ファミリー・ツリー」も、母親が亡くなり(もしくは亡くなる時)残された父親と子供たちのコミュニケーションの再構築の物語であり…
もしかしたら、本年度の邦画興行成績のNO1(まぁ「踊る〜ファイナル」と「海猿4」次第だけれど)の成績を上げるかもしれない「テルマエ・ロマエ」の大ヒットを誰が予想しただろうか。20億いけば大ヒットのはずが、50億突破が確実ときては『超大ヒット』だろ…
キネマ旬報誌に載っていた大高宏雄氏のコラムで槍玉に上がっていたトム・ハンクスの監督作品「幸せの教室」であるが、見事なほど大高氏の言いたいことが分かり、思わずニヤリとしてしまった。要するに、この映画の脚本上の不備や、キャラクーの描写の大雑把…
原田眞人が映画監督になる前の、映画ジャーナリスト時代を知っているのは、現在、何歳ぐらいの映画ファンだろうか?記憶に残っているのは、若者向けの洒落た雑誌系にLA発信の映画情報などを書いている頃からか?ユニークな存在の映画評論家がいるなぁと思っ…