2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧
リュック・ベッソンという製作者(監督ではなく)を侮ってはいけない。まさかアクション映画なんかやるはずがないだろうというイメージの役者を、見事に出演させヒットさせてしまう。そう「96時間」のリアム・ニーソンのことだが、続いて白羽の矢を立てたの…
「蛇イチゴ」「ゆれる」「ディア・ドクター」と順調にキャリアを積み重ねて来た西川美和監督の新作だ。「蛇」は宮迫博之、「ゆれる」はオダギリジョー、「ディア〜」は笑福亭鶴瓶と男優主演の映画を手がけてきたが、今回は主役は松たか子(W主演で阿部サダヲ…
大ヒットのフランス映画である。週を追うごとに、いわゆる『デート・ムービー』となり、普段フランス映画なんて見たこともない若者にまで、客層が広がっていると聞く。その若者たちの感想が“チョー良かったぁ!”だ。おそらく、いつもは洋画だったら、ハリウ…
滝田洋二郎監督がようやく「おくりびと」に続く作品を発表した。それが「天地明察」。原作は『本屋大賞』で有名であるが、物語の主人公である安井算哲(という名は予告編で憶えてしまった!)が実在の人物か、原作者の冲方丁氏の創作であるかは、あえて知ら…
シネコンで映画を見慣れている若者たちは、浅草で映画を見たことがおそらく無いであろう。かつては映画興行のメッカとして知られた浅草六区の映画館も、この10月21日(日)をもって全て閉館と相成った。まぁ、自分が高校生の頃から(37年前か?)すでに興行…
「エイリアン」と「ブレードランナー」という傑作を作ってしまった故、リドリー・スコットはいつまでも、その2作を代表作とされてしまう。よって全く映画を知らなければ、SF映画系の監督だと思われがちだ。ところがフィルモグラフィーを眺めてみれば分かると…
昔は、予告編というものを、絶対というほど見なかった。別な言い方をすれば拒否していたのである。映画はその作品の予備知識をまったく入れないで見ることで、面白さが増すと信じていた。仕方なく見る場合は、目を閉じ耳を塞ぎ、画も音も情報として入って来…
余りにも、元気が良かった頃のカロルコのイメージと、アーノルド・シュワルツェネッガーの存在が大きいオリジナルがあるだけに、そんな無謀なリメイクをするのか?が正直なところだった。しかし、オリジナルの舞台だった火星を地球に置き換え、近未来は階級…
1972年、中学3年の時、ミュンへン・オリンピックの日本男子バレーの金メダルに感動し、それまで部活でやっていた野球を捨て、バレーボールに熱中した。翌73年の春、高校へ入って入学式にも出ず、バレー部の入部受付を探し校内をウロウロしてたら、入学式が終…
今年のアメリカ映画の、サマーシーズンの公開作で最もヒットした「アベンジャーズ」の結果に、最もビックリしているのは、もしかしたら映画を作ったマーベル関係者その方たちじゃないの?と思ってしまうぐらいのメガヒットだったが、普通の日本人が普通に見…
9月がまったく映画が見られなかった状態にあり、かなりの飢餓感に襲われた。10月に入れば少しは見られることになったので、さっそく日本映画のハシゴをする。「あなたへ」「ツナグ」「人生、いろどり」の3本を1日で見てしまう。この3本の映画は非常に重要な…
ピクサーとしては前作「カーズ2」は大失敗の判断をしてるでしょう。それは全世界の興行成績とか言うものではなく、作品のクオリティという部分での失敗であり、最もピクサーが嫌がる部分とも言えますね。そうした安易なシリーズ物を作ってしまった反省からか…
今の若い映画ファンはリュック・ベッソンを、どう見ているのだろうか?一時代を築いた映画監督としての認識はどれだけあるのだろうか?もしかしたら無国籍アクション映画の製作者としてしか見ていないかもしれないぞ!彼は「グラン・ブルー」(最初は「グレ…
無事「ハリー・ポッター」シリーズの完走を成し遂げたダニエル・ラドクリフの新作がホラー映画で、全世界で大ヒットしていると聞いたのは、どれぐらい前だったろうか?その時は“ホラーじゃ日本では劇場にかからないで、ダイレクトパッケージかもしれないぞ”…