2010-01-01から1年間の記事一覧

3Dがアクションの流れを止めている!

ゲームはやらないので、「バイオハザード」シリーズのゲームと映画の違いとか、そのキャラクターそのものへの思い入れとか全くない。シリーズ1作目は密室空間をうまく使ったガールズアクションで、リュック・ベッソンに使い古されたミラ・ジョボヴィッチが見…

やはり代表作になるのだろうなぁ

「徳川女刑罰史」と「やさぐれ姐御伝総括リンチ」の2本はやり石井輝男監督の代表作になるのだろうなぁ。監督の代名詞ともいうべき『エログロ』要素が最もキチンと盛り込まれているから当然なのだろう。しかし、以外や「徳川〜」はタイトルバックこそグロテス…

面白く見たいのだけれど・・・

「セックス・アンド・ザ・シティ」シリーズに負けず劣らず「トワイライト」シリーズも女子には人気がありますなぁ。世代的には「SATC」より低めなティーン中心の客層のハートを掴んでいるようだが、それはアメリカでのことであり、日本ではいささかパワー不…

アニメって、そんなに簡単なものじゃないぞ

今年は洋画、邦画ともにアニメーションがなかなか楽しめるものが多く、こんなオヤジでも結構見ている状況だ。さすがに「ドラえもん」「ポケモン」は卒業だが、「しんちゃん」「コナン」は相変わらず楽しみ、その後の洋画「トイ・ストーリー3」「ヒックとド…

中村義洋監督の技

ここのところ「ジェネラル・ルージュの凱旋」と「ゴールデン・スランバー」というメジャー作品の連発で、もう大きな仕事ばかりになってしまうのかな?と思っていた中村義洋監督がインディーズシーン(ちょっと大げさですな、配給が大手映画会社じゃないとい…

市川崑の「野火」を見て

かつて恐怖映画とともに日本の夏興行を賑わせていた映画のジャンルは戦争映画であった。東宝は8・15シリーズと終戦日のネーミングにあわせ「軍閥」とか「沖縄決戦」とか封切っていましたね。今でも夏には一部の名画座で『8月15日終戦の日特別企画』として(…

高良健吾と谷村美月

なんかのTV番組で日本全国各地の花火大会の番付かなにかをやっていて、一番多く選ばれていた県は新潟県だった。長岡の花火は有名で、なおかつ日本海に面しているので、花火の打ち上げには適しているのかなどと勝手に想像してしまった。なんとその新潟県の花…

リメイクしたいだろうなぁ

今週の『午前十時からの映画祭』は「ミクロの決死圏」だ。選出されている50本がほぼほぼ「スターウォーズ」以前なので、SF映画が実は少なく、これと「2001年宇宙の旅」ぐらいかな?スクリーンで見ていない1本だったので駆けつける。お話のバックには東西冷戦…

夏はやっぱり恐怖映画!

現代のエンタメ業界の夏の風物詩は稲川淳二の怪談話あたりだろうが、いわゆる映画全盛期では(まだホラーとは言っていなかった)夏は恐怖映画のゾクッと涼しくなりましょう、が謳い文句の“四谷怪談”系から“化け猫”系とそろっていた。今やアメリカの影響でホ…

娯楽映画監督 石井輝男

8月のシネマヴェーラが石井輝男監督の特集上映だ。「いれずみ突撃隊」と「温泉あんま芸者」の2本立てを楽しむ。実は石井監督の作品はちょいちょい見ているのだが、いずれも監督目当てでは見ていなかった。「網走番外地」シリーズだったら、まずは健さんの映…

ジャッキー・チェンと苦手なアジア映画

1973年の暮れ、1本の香港映画が公開された。というと、この映画ファンに“アメリカ映画です!”と怒られるが、とにかくその時には英語が台詞の香港映画としか思えなかった。映画のタイトルは「燃えよドラゴン」。それ以前は、アラン・ドロン、カトリーヌ・ドヌ…

岡田将生と生田斗真

5月に「告白」、7月に「瞬またたき」と「悪人」と立て続けに見たら『なんか岡田将生ばっかり見ているなぁ』と思わずにはいられなかった。また今年になって「人間失格」「シーサイドモーテル」「ハナミズキ」の3本で生田斗真を見て感心してしまった。と言うわ…

フィリップ・カウフマンは“正しい資質”だった!

1983年のアメリカ映画「ライトスタッフ」は日本の初公開に際しては、なんと30分以上も短縮されて上映されている。本来193分の映画なのに、160分に縮められているのだ。初公開の劇場は今はなき日比谷スカラ座(84年の秋だったろうか)。オリジナルより短いこ…

フランス映画に興味が持てなくなったけど…

どうもリュック・ベッソンが表舞台に登場してから以降のフランス映画が変わってしまって、いまいち興味がもてなくなってきている。確かに世界を相手にしたスケールの大きなアクション主体の映画で多くの観客を集めているだろうが、言語が英語であることも含…

ゾンビ映画はホラー映画か?

未公開のダイレクトDVD発売から、ミニシアター限定上映まで、毎年定期的にゾンビ映画が映像メディアを賑わしている。そもそもホラー映画の中の『ゾンビ物』としてカテゴライズされて久しいが、そのゾンビ映画はもうすでのホラーの枠から飛び出し『ゾンビ映画…

20世紀フォックス75周年の書き足し

会社が発行するフリーペパーに『祝!20世紀フォックス75周年記念』という原稿を書かせてもらったが、なんせ文字数に制限があるので、書き足りない部分が出てきたので、勝手にここで書き加えないと気がすまなくなっていた。主に思い出とか、コネタだとかにほ…

今年は時代劇を堪能しているなぁ

藤沢周平という作家の名前は知ってはいたが、読んだこともなく、その世界を教えてくれたのは映画「たそがれ清兵衛」だった。もちろん、その後の山田洋次監督の2作品でも勉強させてもらったが、書かれた時代小説そのものは読んでなく、映画も「蝉しぐれ」は見…

森谷司郎監督作品「初めての旅」

1971年の1月、その頃は新宿の(今はなき)コマ東宝へ毎週のように通って東宝映画を見ていた、中学1年生のガキンチョでした。その東宝映画に求めていたものは明るく楽しい青春映画であり、映画そのものに『感動』というものなど求めてはいませんでしたね。ま…

ビバ!アクション女優

「アイアンマン2」を見てなにが気に入ったかって、やはりスカーレット・ヨハンソンのアクションシーンでしたね。いままでそんなイメージがない彼女だったからよけいに『やれば出来るじゃん!これからもっとやって!』と応援したくなった。ハリウッドに限ら…

桃井かおり、再発見!

ハリウッド版「幸福の黄色いハンカチ」である「イエロー・ハンカチーフ」に出演している桃井かおりを見ていて感心した。男優が渡辺謙なら女優は桃井か?堂々たるハリウッド女優としての貫禄で、単なる「幸福の〜」に出ていたからの繋がりとしてのカメオ出演…

伝説のGS映画!

何度か見られる機会があったのだが、「進め!ジャガーズ敵前上陸」は結局本日が初見となってしまった。68年の映画が比較的見られる機会があったのは、この映画がいろんな切り口で語られて取り上げられていた証拠だろう。脚本が前田陽一と共に中原弓彦(現、…

勘違いのハリウッド映画

仕事としてのみで映画を見るときは、年にそうはなく、仕事3割趣味7割で、愛すべき映画に対しては拒否反応はない様にしているが、たまにはつらいものもある。「マイケル・ジャクソン キング・オブ・ポップの素顔」はそんな1本で、仕事がらみでなかったら絶対…

ようやく見た「生きものの記録」

黒澤明監督の映画で最初に見たのはなんだったろうか?もう記憶が定かでないので(ちゃんと調べれば分かるが)おそらくテアトル東京の「七人の侍」のリバイバル上映か、有楽座の封切りの「デルス・ウザーラ」か?「影武者」はその後だろう。東宝創立50周年特…

前田陽一監督特集上映

読み終わった小林信彦著の大作小説「夢の砦」の後半にこんな場面があった。主人公の青年が大手芸能プロダクションの社長の家に招かれると、その応接間には映画会社各社のプロデューサーが居て、『うちでの次回作は?』『こちらの前作は?』と社長に盛んに取…

オヤジも凄いが息子も頑張っている!

「インセプション」でなにが凄いかって渡辺謙の存在感だろう。それはもう役の設定上で必要な日本人の役者ではなく、KEN WATANABEという役者をキャスティングしたいから設定を日本人にしたとしか思えないほどである。よって、なんの違和感もなくハリウッド大…

ノーランとシャマラン

分かりやすさが求められている時代という。映画が分かりやすいほうがイイのが当然のことだが、分かりやすさを求めるばかりに、結末まで様々な媒体で紹介するようになってしまっているのが問題ではある。例えば「踊る3」。どうしてああまで逐一紹介してしま…

酒井和歌子 賛!!

中学3年で「ゴッドファーザー」などのアメリカ映画の洗礼を受け、洋画へ傾倒する前の小学校6年生から約3年半は、ひたすら邦画ばかり見ていた。邦画というより東宝映画といったほうがあっているかもしれない。その東宝映画へのめり込んだ最大の理由は、一人の…

最新日本映画考

「告白」の興行が凄いことになっている。あっという間に20億の数字に達して、更なる口コミで(3週連続前週の土、日対比100%以上)30億も見えてきている。こうした興行分析は専門家に任せて、純粋に映画の成り立ち方だけで見るなら、これもまた最近の日本映…

女優といえば金髪です

巷ではサッカーワールドカップ真っ盛りであるが、他のスポーツだってお休みしているわけじゃなく、アメリカではNBAが終了してもMLBとゴルフツアーが行われている。またイングランドではウィンブルドンテニスが始まった。そのNBAの楽しみのひとつが…

ホラー映画は難しい

低予算で作られ、手っ取り早く稼げて資金回収が容易なホラー映画は本当に定期的に製作されている。自分で監督するものは大作ヅラする映画ばかりのマイケル・ベイも製作するのはホラー映画ばかりといっても過言じゃない。ロバート・ゼメキスもホラー専門プロ…