俳優の死去に思うこと・・・

デニス・ホッパー氏の死去を地デジの字幕データで知り、ネットで確認する。こまめに新聞をチェックしなくなってしまったので、俳優(日本も海外も)の死去に対して情報不足になってしまったので、TVの芸能情報で取り上げないとスルーしてしまう状態だ。

北林谷栄佐藤慶両氏の死去のニュースもかなり遅れて知る。特についこの間「カイジ」での怪演も記憶に新しい佐藤慶の死はショックでしたね。それは余命はあまりないと報道されていたデニスの死とは比べ物にならない、突然であった。

遅れてきたニューシネマファンはたぶん大騒ぎするだろうデニスの死であるが、それは「イージーライダー」という作品が好きだと言うだけで、んじゃデニスの作品を他に挙げろと言われてもすんなりとは出ないんじゃない?

イージーライダー」以外の出演作言えますか?すんなりと「ジャイアンツ」「OK牧場の決闘」とタイトル言えてから」騒いでくれますか?「イージー〜」以後ですんなりと思う浮かべられる作品は「ハートに火をつけて」「ブルーベルベット「スピード」ぐらいか?

まあ、おそらく掲載となるであろうキネマ旬報の追悼特集記事でその足跡をたどることにしよう。

そのキネマ旬報の後ろのほうに毎号出ている全世界の映画関係者の死亡記事は貴重な情報源で本当にありがたい。なぜなら映画関係者内での差別をせず、ちゃんとポルノ映画の俳優の死去のニュースも掲載してくれているからである。

多分、キネ旬を読まなかったら知らなかっただろうマリリン・チェンバーズの死去も、ジュリエット・アンダーソンが亡くなっていたことも・・・。二人ともアメリカンポルノ創世記から活躍した女優で、その歴史を語る時には外せない!

「グリーンドア」は「ディープ・スロート」と並んで最初に語られるアメリカンポルノのアイコン的作品で、その製作の裏側そのものも(ミッチェル・ブラザースを主人公にした)エミリオ・エステベスチャーリー・シーン兄弟でケーブルTV用に製作されたほど有名。

P・Tアンダーソンの「ブギーナイツ」はそうした時代の雰囲気を優先した風俗描写映画でジュリエット・アンダーソンの流れを汲む二ナ・ハートリーをちゃんと出演させているのがさすが分かっているねぇだった。

そうしたアメリカン・ポルノの想い出は別に語るが、そのカルチャーとして語られるべき時代と風俗の中で活躍した俳優たちが亡くなられたのなら(追悼は個人でしますが)報道だけはちゃんとしてくれるキネ旬はさすがですよね。