ピクサーってやっぱり凄いわ!

続編頼みのアメリカ映画界は、この夏も「アイアンマン2」であったり、「バイオハザード4」だったりとそれなりの作品が控えている状況ですな。しかし、一昔前の続編と決定的に違うのは前作よりクオリティが高くなっていくことだろう。

以前は「1」の大ヒットを受けての続編だったら、その知名度に胡坐をかき、同じような作品さえ作っておけばいいや、という感じが多かったが(よって評価、興行は必ず前作より下)最近の続編は知名度があるがゆえ、失敗は許されないぞ!という姿勢で作品内容を前作以上に作り上げて来るようになった。

その最も見事な一例となったのが「トイストーリー3」だ!

「2」からだいぶ間が開いたが、ピクサー唯一のシリーズものという誇りゆえか、ディズニー製作のトップになったジョン・ラセターが一番愛するキャラクターゆえか、まずは入魂の一作となっているのである。

大人ばっかりのピクサーアニメの試写会で後半の名場面の数々に場内にすすり泣きが起きるって(そんな中の一人です)、どういうこと?みんな泣かされてしまい、たった一言「まいった!」というしかない出来ばえじゃないですか。

公開は3Dメインとなるけど、立体効果に気をとられるともったいないお話なので、2D字幕版が今回はベストな選択だと思いますがね。またこの画面の美しさに暗くなるメガネかけたくないと思ってしまいますよ。

ウディやバズのおもちゃ軍団は17歳となった、おもちゃの主のアンディの成長をどう見守るか、どう決別するか、成長する人間とおもちゃの関係を見事に描いてみせてくれますよ。

また新しいキャラや、ゲストスターも登場して(ピクサーならではですね)笑わせて、泣かせて結局そのピクサーの才能に『凄いわ!』と関心するしかない。

ここが自分のストライクゾーンであるかぎり、どう人に薦められても「エヴァンゲリヲン」には食指が動きませんです。