3Dでハズレってあるの?

今や、洋画は3D頼みの興行ばかりであるが、見るほうにとっては2D上映より高い入場料が納得できるかどうか、ですよね。

「スパイアニマルGフォース」も字幕2Dで見ればいいかと思いきや、完全吹き替え3Dのみの上映と来たもんだ。さて困った、はたして前売り券に+700円(新宿ピカデリーでの話)を出すに値する映画かどうか、迷いに迷った。この差額がなくならない限り、なんぼ3D作品といえども入る映画と入らん映画の差が顕著に現れ続けると思うのですが・・・。

結果だけ先に言うと700円払って見ましたよ。そして「〜Gフォース」はまあ、700円分はOKと言えるだけの面白さと、3D効果がありましたね。ブラッカイマーの動物もので大いに外した「カンガルージャック」ってのがあったから心配していたけど、なんか後半の展開が自分を捨ててスピルバーグに走ったマイケル・ベイへの恨みのように「トランスフォーマー」を茶化していて大笑いですよね。

その3Dの効果が作品ごと、というより再生環境そのものが駄目だったという事件に遭遇してしまった。

この夏に封切られるドリームワークスアニメの3D「ヒックとドラゴン」だ。自分に貸し出されたメガネが不良だったのだろうと思うのだが、3D効果どころか、色が緑のまま画面はズレたままと全くひどい上映となった。

2Dの上映なら観客全員が『このプリントはオカシイ!』となるのだが、自分だけではなんともならず、途中からメガネを外して見ることにした。すると何が分かったか、いかに3Dとは画面全体を暗くし、本来の色の鮮やかさを損なっているかが分かったのである。

この夏、ちゃんと2Dの字幕版で見たい!!

さらに言うと、このドラゴン映画の傑作はキャラクター以外の画面が実写的で関心してしまったのである。それもその筈、あのロジャー・ディーキンスが撮影アドバイザーとなっているじゃないか!このコーエン兄弟作品で知られるキャメラマンがアニメに関わる?びっくりであるが、納得の画面なのである。

しかし。それもすべて今日のメガネの不具合でみんなお釈迦である。もう出てきているのかもしれないけど、メガネの不具合の問題って今後の上映の大きな問題になるんじゃない?

でもその問題は置いておいても、この「ヒックとドラゴンはええですねぁ、参りましたよ。