やっぱオヤジには無理だわ!

明日、6月4日から封切りの「SEXandtheCITY2」(以下SATC)を劇場で見るのがいささかシンドイので、ワーナーの試写室に潜り込んで見る。先週の完成披露の立ち見での追い返されのりベンジ。と言いながらそれほど見たい気持ちがあるというわけではないのですが・・・。

なぜなら1作目を見て(TV版もチラ見して)その作品内容に“ああ、こりゃオヤジには全く向いていない映画だわ”と思っていて、多分2作目も同じ感想だろうと思っていましたからね。

そもそも最初に「SATC」を知ったのはスポーツ新聞のいわゆる『お色気面』の記事で、それはこんな内容だったと記憶する。
「熟女達の本音の下ネタトーク連発!過激な描写満載のTVドラマが全米で大人気!」いやぁ〜期待したね。

ところが、そのドラマの内容がいわゆるニューヨークならではのファッションと恋愛が中心と知るのにさほど時間はかからず、なんだスポーツ新聞に騙されたと分かったのと同時に女性陣(特に30歳前半あたり)には見事に届いちゃったのですね。

そして2年前についに映画化。ここに男性と女性の一番一緒に行かない映画が登場したのですね。ほとんど夫婦して映画館へいく友人K氏夫妻であるが、これだけは一緒に見なかったと当たり前のようにご主人は言いましたね、そのとおり!!

そして今回の「2」、先に見ていたSATC大ファンの女性に、これだったら男も大丈夫と言われて見てみたが、やっぱり駄目でした。つまらなくはないのですが、面白さを見出すことが出来ないのです。上映時間も2時間30分はいらないでしょう。

ただ、この監督、脚本家、どちらかなのか、映画すきなのねぇと思わせる『映画ネタ』がかなり散らばっていて、そこは大いに楽しむ。

ライザ・ミネリ本人登場から、ミュージカルナンバー「サンライズ・サンセット」を聞かせ、クローデット・コルベールヒッチハイクの名場面を紹介して複線を張り、『トト、ここはもうカンサスではないわ』の名セリフ(翻訳は「オズの国みたいだわ!はちょっと?)をうまい事使い、ぎりぎりのネタで「ミッドナイト・エクスプレス」まで持ってきてしまう。そして砂漠でラクダに乗れば「ロレンス」のような音楽が響く、と来た
もんだ。

まあ「マネキン」「マスカレード」で80年代の金髪女優として名声を誇ったキム・キャトラルがまだまだいけてるので、そこは嬉しく、「1」で彼女の登場シーンが少なく不満だった部分は今回見事に解消でしたが・・・

これがどれだけヒットしても「3」は作らないほうがいいと思いますがねぇ。